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タイトル名 |
天使の肌 |
レビュワー |
のはらさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2005-01-22 03:12:41 |
変更日時 |
2005-01-23 19:25:06 |
レビュー内容 |
映画の作りとしては荒さを感じる。もっと余韻を残して欲しいシーンは多々あるし、唐突な印象をぬぐえない流れやセリフもある。でも、心を惹きつける瞬間がいくつもちりばめられていて、監督の感受性の強さを感じられる。主人公アンジェル役のモルガン・モレはモディリアーニの絵の少女のようで、一見地味な印象を受けるがうなじから肩までのラインや薄いブルーの瞳が見事なほど美しい。沈んで重たい印象のドパルデューも包み込んでいた。なんだか納得のいかない前半も彼女の存在で乗り切り、刑務所での面会シーンからラストまでは、さらに自然体になった彼女に泣かされた。アンジェの持つ優しさや芯の強さに心洗われるようだった。彼女が、生き続けることに迷う男に一輪の花を贈るような話に思えた。恋心をメインと見せかけ、実は生命を語っている映画だ。色遣いやカットもなかなか美しく、ヴァンサン・ペレーズ監督に期待を込めてこの点数。 |
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