|
タイトル名 |
AKIRA(1988) |
レビュワー |
カジさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2004-01-02 22:23:16 |
変更日時 |
2004-05-31 00:48:42 |
レビュー内容 |
宇宙の起源、生物の進化についての、作者の疑問をまとめたものが、この作品なのだろうと思う。
個人的にこういったテーマは好きで、本作は自分にあっていたような気がする。
AKIRAという原爆にも似たような兵器を用いて、それが次の世代の人類という設定にし、生物の進化について考えているように思える。2001年宇宙の旅もこのようなテーマだが、AKIRAの場合、これを基本にして、金田、鉄雄の友情を描いているのが面白い。
また、この兵器とされているのが、全員孤児だというのも良かったと思う。AKIRAと鉄雄の破壊が、まるで大人たちへの復讐のように思える。破壊シーンが人間の凶暴性を描いているようにも思える。
キャラクターにも個性があり、一人一人に何かしらのメッセージ性があるようだった。特に大佐とドクターとの関係は、科学の役割について考えているように思えた。
このように、この作品には一環してはいないものの、多くのメッセージ性がある。色んなものが詰まっているので、一つの作品としてまとまりに欠ける気もする。しかし、それでも個人的には、技術的にも、SFとしてもかなり良い作品だったと思う。 |
|
カジ さんの 最近のクチコミ・感想
AKIRA(1988)のレビュー一覧を見る
|