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タイトル名 |
浮雲(1955) |
レビュワー |
サラウンダーさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2006-01-05 01:35:31 |
変更日時 |
2006-01-05 02:12:22 |
レビュー内容 |
ファーストシーンは、船から降りてきた大勢の群集の中から主人公ゆき子が姿を 現す所から始まる。そして、ゆき子は富岡の家をたずねるが、老齢の女性、中年 の女性と出てくるがなかなか富岡は出てこない。ゆき子が農林省の使いだと言う とやっと富岡が出てくる。 いったいどういうことなんだ?訳がわからんと思っ ていると、灼熱のインドシナでの二人の出会いのシーンが回想され、ファー ストキスの場面まで行くと、重なるように現在の日本でのキスシーンに戻ってい く。こうして、二人の関係の謎が明かされる。この後も、最後まで意味深で緊張 感に満ちたシーンが続くので、重苦しく暗いドラマにもかかわらず不思議と飽き させない。説明的なシーンが少なく、そのときの状況や男女関係の心理模様をゆ き子(高峰秀子)の顔の表情や目の動きが巧みに表している。音楽も、意味深で 印象深い効果を発揮している。サイコメロドラマ、あるいはサイコラブストーリー と言えるような映画だった。 |
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