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タイトル名 |
デモン・シード |
レビュワー |
88chevyさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2004-01-18 11:50:30 |
変更日時 |
2004-01-18 11:50:30 |
レビュー内容 |
私にとってこの映画は、B級映画のなかで傑作の部類に入ります。 26年前に劇場で観て以来、自分としては、他のB級SFホラーものでこの作品を抜くものにはなかなかお目にかかれません。特殊撮影技術はとっくに負けちゃいますが、内容の良さは未だに負けてない、それほどに良い映画でした。 後になって原作である「悪魔の種子」を読みましたが、改めて原作を越えた素晴らしい出来の、すごく珍しい映画だったと再認識しました。こういう現象にはなかなかお目にかかりません。 もともと私は原作と映画で比較するのには否定的で、映画単体として面白く出来ていて楽しめれば、それはそれでいいじゃん!派でした。しかしこれは比較しちゃいます。映画の方が断然良いのですから。 短い時間枠のなかで原作の緻密さに負けてしまう映画が多いなか、たった96分のなかで、見事に原作を上回る作品に仕上がってます。なによりテンポが良い。例えば妊娠期間が原作では通常の10ヶ月に対し、映画は遺伝子操作でたった28日。(1997年に原作者自ら書きなおしをした「デモン・シード 完全版」で、なんと映画をパクッてる)。映画でカット割りすればこんなとこ同じ、とせずに、28日という日数が観ているものにプロテウスの驚異を理解させられる。 ラストは原作を完全に凌駕しています。なんたって、原作では昆虫まがいの子供は殺されてしまうのに、映画は生きてるのですから・・・しかも原作者が逆立ちしても思いつかなかった姿で。結末の衝撃は感動ものです。
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