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タイトル名 |
硫黄島からの手紙 |
レビュワー |
グングニルさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-06-09 18:48:23 |
変更日時 |
2007-06-09 18:59:42 |
レビュー内容 |
狂っている。集団心理とは恐ろしい。全ては国のため、天皇のため。周り全てがそう思っていると、それが正しいことであると信じ込んでしまう。逆に正常な状態だと普通の言動・行動が間違いに感じてしまう。西中佐がアメリカ兵を助ける。清水が犬を助ける。こういった当たり前の行動が観ている我々でさえ「そんなことしていいのか?」と思えてしまうのだから、実際にそういう時代に生まれていたら正気を保つことは難しかったのかもしれない。戦争とは、いかに無意味で残酷なものか。アクションや戦闘シーンを多用せず、心理的な部分の描写が多いのも意義深い。気になった点は、セリフが聞き取りにくいこと。これはどうにかならなかったのか。そして、もう一点、二宮のしゃべり方。どうも現代っ子っぽいしゃべり方が耳につき、違和感を感じる。栗林中将と話している時はそうでもないのだが、一人でしゃべっている時や同位の者と話している時がなんとも…。実際、その時代で生きていたわけではないが、「~しやがった」とか「はぁ!?」など言い回しが気になった。演技自体は悪くないと感じたので、もったいないかと。で、ちなみに伊藤中尉は何がしたかったのか。結局、一番の死ぬのが怖かったのは、西郷でも清水でもなく彼だったのかもしれない…。 |
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