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タイトル名 |
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル |
レビュワー |
グングニルさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-06-03 04:17:54 |
変更日時 |
2006-04-22 20:33:53 |
レビュー内容 |
2回目見ました。とても意義深く中身の濃い内容。その上で、サスペンスとしても素晴らしい仕上がりです。最後、送られてきた『君を自由にする鍵』は見ている私達の心も少しだけ軽くしたと思います。後味は決していい映画ではないが、最後の最後で本人が死を選んだと考えると、まだいくぶんか気持ちが楽になる。そういえば、面会中「愛する人がいなくなった時は、死は恩恵ではないか」と言っている。そう考えると、彼は甘んじて自分の罪を償ったと言えるだろう。しかし、粗探しのようで恐縮だが、いくつか納得できない部分もある。まず、謎解きに至るまで。モーテルで投げ捨ててあったタオルを見て、裏返しの手袋などの謎解きにつなげるのだが、それはさすがに強引ではないかと思ってしまった。ジャーナリスト風情がここまで推理できるであろうか、と。また、弁護士もグルだったようだが、本気でやれば死刑にならないかもしれない裁判を弁護士やカウボーイ、そして本人までがグルになって死刑になるように仕向けたと考えると、それは違うんじゃないかと考えさせられてしまう。そして、冤罪ではなくて、やはり犯人だったんではないかというとこ。コレに関しては難しい問題だとは思うが、裁判ではそういった真実以外の部分で判決が確定し、それは間違っている・問題である、と考えればまぁ納得できるか。イロイロ難癖をつけたが、いい映画であることは間違いない。笑えたのが、殺害現場の管理人のぶーちゃんが、現場検証をする時に服を脱ごうとしたところ。ツッコミが「それは想像力でカバーするから」。うむ、シュールだ。 ちなみに、蛇足だが自分は死刑については、どちらかといえば賛成である。重大な罪を犯したら、それはやはり償われなければならないと思う。ただ、問題はその過程だろうと思う。証拠、証言、動機、状況…その他、全てを加味した上で判決がなされ、死刑を執行しなければならない思う。日本では、逆に被害者感情より加害者の権利を守るところに重点が置かれている気がしてならない。そう考えるとゲイルとは逆の考えなのかもしれないが、アメリカではまた事情が違うのであろう。 |
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