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タイトル名 |
ある子供 |
レビュワー |
放浪紳士チャーリーさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2005-11-18 16:11:15 |
変更日時 |
2005-11-19 09:56:14 |
レビュー内容 |
去年の「オールド・ボーイ」(近親相姦)に続いて今年は人身売買ですかあ・・・。カンヌで賞取る為には、ストーリーにこういう禁忌的要素がどうしても必要なんですかね?どうもその辺の選考基準に納得出来ない部分があるんだなあ・・・。もっと単純明快な娯楽作品が受賞してもいいと思うんだけど。でもこの作品、賛否両論かとは思うけど巧く出来た問題提起作だと思います。大人の皮をかぶった子供が赤ん坊を生み育てたら、一体どういう結果になるか、極めて客観的、冷徹な視点でこの作者は主人公の行動を克明に追い続けます。たわいない追いかけっこや壁蹴り、棒っきれでの川面遊びに嬉々として興じる彼ら、けれども何故か友情だけには厚い、言動の端々に幼稚性丸出しのキャラクターが良く出てましたね。やってる事はことごとく本当に腹立たしい行為ばかりなんだけど、そのキャラクター設定ゆえに、コイツは「オトナコドモ」なんだから大目にみてやろうっていう変な情状酌量めいた気持ちになってきたから不思議です。ラストも、主人公が心から改心したとはとても僕には思えません、出所したらまた同じような行動を繰り返すはず。子供は親を選べません、彼らに育てられる赤ん坊が本当に可哀想。親の幼児化は日本だけでなく海外でも著しい事がわかって軽いショック。 |
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