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タイトル名 |
あるいは裏切りという名の犬 |
レビュワー |
放浪紳士チャーリーさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-01-12 12:31:58 |
変更日時 |
2007-01-12 14:02:49 |
レビュー内容 |
デ・ニーロ主演でハリウッドリメイク決定という情報を耳にした後映画を観たので、主役ダニエル・オートゥイユの顔が、段々とデ・ニーロと二重写しに見えて仕方なかったです。いかにもデ・ニーロが演じたくなるような役柄ですね、この役は。女性や子供に迎合した映画がマーケットのほとんどを占めている昨今、こんな中年のオッサン臭さ充満のクライムムービーを見たのは久しぶり。「女子供の甘っちょろい観客なんてハナっから相手にしてねえぜ!」とでも言いたげな作者の開き直りが、逆に自分には爽快で思わず快哉を叫びたくなりました。たぶん女性の方が観たら、あまりに女性への暴力過多のこの映画、良い印象は決して持たれないはず。初盤での展開で、誰が悪党で誰がヒーローなのかよくわかりずらい点も、いつも見慣れてる明快ハリウッド映画と違い含蓄があるようなないような、なんだか自分の映画の鑑識眼を試されているような気分でしたね。全身から哀愁漂わすオッサン二人がとにかく巧い巧い!ドパルデューなんて、前作「ルビー&カンタン」のコメディ演技を見た目には、同一人物とは到底思えない憎々しげな悪役っぷり。骨太な作りのフランス映画の佳作、酸いも甘いも噛み分けた(←自分はどっちも噛み分けてないすが・・・)大人の三十代以降男性におすすめ! |
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