|
タイトル名 |
野良犬(1949) |
レビュワー |
放浪紳士チャーリーさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2009-11-30 15:05:45 |
変更日時 |
2009-11-30 16:43:39 |
レビュー内容 |
この時期の黒澤の現代を舞台にした映画って、どれもギラギラギラギラしてますよね。本来人間が持っていたはずの、いまにも暴発しそうな「生」のエネルギー。タイトル「野良犬」の息使いにも似た獰猛な危険さ。戦後復興時の街の情景とも相まって、なにやら画面からもやもやと、エネルギーの飛沫が立ち昇ってくるようなイメージ。クライマックス犯人逮捕シーンでの草むらでの俯瞰慟哭シーンと、どこぞのお屋敷から流れてくる穏やかなピアノの音色との対比が忘れ難い鮮烈な印象を残します。今のニッポン人は、この爆発寸前のエネルギーを昭和のいつかどこかに置き忘れてしまったんでしょうか? |
|
放浪紳士チャーリー さんの 最近のクチコミ・感想
野良犬(1949)のレビュー一覧を見る
|