|
タイトル名 |
女の中にいる他人 |
レビュワー |
放浪紳士チャーリーさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-02-04 20:22:23 |
変更日時 |
2004-04-18 14:03:32 |
レビュー内容 |
新珠三千代さんは「日本では完全犯罪は駄目なので、ラストは警察が捕まえにくるような形になったのが不満だった」とこの作品について発言されていた。(「君美わしく」川本三郎氏著)ところが驚いた事に自分が観たフイルムでは、ラスト、ヒロインは海辺で子供たちが遊ぶ姿を見つめているだけで警察の影などどこにも見あたらなかったのである。記憶違いなのか、それとも2つのバージョンがあるのか知る由もないが、とにかくこの映画は彼女の演技力、存在感が遺憾なく発揮された作品である。貞淑な妻が愛する夫を殺害するに至るまで、前半は能面のような印象の女が後半は、鬼の面に変わっていく・・・。いやー、怖い怖い。この映画から得た教訓、「自分以外は決して誰も信用するな、たとえ愛する人であっても」名匠成瀬監督、これは晩年の秀作! |
|
放浪紳士チャーリー さんの 最近のクチコミ・感想
女の中にいる他人のレビュー一覧を見る
|