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タイトル名 |
バウンティフルへの旅 |
レビュワー |
バッテリさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2004-08-31 21:49:36 |
変更日時 |
2004-08-31 21:49:36 |
レビュー内容 |
高齢者が、なんとかいまはもう存在しない故郷へ帰り着こうという作品です。故郷はしっかりと記憶にあり、自分の故郷はバウンティフルだと堂々と名乗れる。しかし実際にその故郷は廃村になってしまっているという二重性。この揺らぎがいろいろと考えさせてくれました。旅にもいろいろあるでしょうが、「最後の帰省が最高の旅」なのかもしれませんね。こじんまりとしていますが、なかなかの作品だと思いました。ぜんぜん雰囲気は違うのですが、さだまさしの「水底の村」という作品を思い出しました。ばらばらになった人生の糸がかろうじてまた結ばれる。これって、いささか宗教的なことばになり気が引けるのですが、「浄土」の予兆といってよいような気がします。高齢化社会を迎えるこれからの日本。この手の記憶をめぐる作品が増えていくものと思われます。結構期待しています。 |
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