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タイトル名 |
愛を読むひと |
レビュワー |
hyamさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2009-06-23 04:45:07 |
変更日時 |
2009-06-23 04:56:05 |
レビュー内容 |
原作を読んでいないのですが、原作から大事な部分をカットしてるのかな? マイケルの描写がとても薄っぺらいと思います。 ハンナと睦み合うシーンをいくつか削って、マイケルという人物を描いたほうが・・・
マイケルはハンナが文盲であることに法廷中に気付き、自らが学ぶ大学で教授と 話すシーンがありますが、結局何も行動を起こさないまま、ハンナは服役。 大人になったマイケルが法廷に出席するシーンもありますが、何かの伏線かと思いきや、 物語への影響は語られていません。
服役したハンナに向けて、マイケルは自らが朗読したテープを送るのですが、 それに対してハンナから送られた手紙には、さしたる心理描写もないまま返事をしない。
上映前の宣伝に、こうあります。「少年の日の恋が、無償の愛へと変わるまで」 私には、マイケルのとった行動は、 違った判決が出たかもしれなかった裁判に対し、何も行動をしなかったことへの【贖罪】 に近かったように思えます。
マイケルという人物を、ちょっと乱暴に映像化しすぎた感を拭えません。 法廷で驚き苦悩するマイケルと、ハンナが服役してからのマイケルが別人のようです。
ハンナが裁かれる罪、その背景にあるものは、戦争の被害者である方々にしかわからない 壮絶な時代背景があると思います。 しかし、作中で語られる罪について、ハンナを除く看守達が裁判中にとった行動・彼らに対する 法廷内での扱いは、不当に甘いような気がします。 作者の出身・思想は、どの辺りにあるのでしょうか? ちょっと穿った見方をしてしまいました。
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