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タイトル名 |
きみに読む物語 |
レビュワー |
wishさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2006-04-22 16:58:31 |
変更日時 |
2006-04-22 16:58:31 |
レビュー内容 |
例えば私の目の前に老いた妻がいて、私はふたりの思い出を読み聞かせる。彼女はとてもよくで来た話だと言う。そして明日もその次の日も彼女に聞かせる。彼女の人格は変わっても、はたして冷静でいられるだろうか。しかし、悔いのない人生だったとしたら、受け入れられるのではないか。若い頃、10代なら観なかっただろう。20代ならなんとつまらない盛り上がりのない物語だと思っただろう。しかし今なら何となく分かる気がする。時代は変わっても大切なものは変わらない。それを見つける事ができたなら、その人は幸せなのだと。恋愛に生きる人がいる、仕事に生きる人がいる、そして両方が大切だと言う人がいる。どちらも求めた、そんな欲張りな人間の物語ではなかった。僕らが出会った頃は2人ともまだ若く、ただ一緒にいたかった。そして愛する家族に恵まれ、いつか別れの時が来る。ただそれだけの人生だ。ただそれだけの人生を私はこんなすばらしい物語には出来ないが、少なくとも愛する人に聞かせたい素敵な思い出をつくりたくなる。そんな映画だ。 |
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