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タイトル名 |
ロスト・イン・トランスレーション |
レビュワー |
カワサキロックさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2005-02-05 13:53:48 |
変更日時 |
2005-02-22 19:23:42 |
レビュー内容 |
これほどまでに日本を客観的に正しく描いた外国映画は他にはなかなか無い。なんか「日本を馬鹿にしてる!」とか目くじら立てて怒ってらっしゃる方もおられますが、ゲーセンとかカラオケとかパチンコとか選挙カーとか、実際に馬鹿みたいな文化なんだから言われてもしょうがないでしょ。日本人の描写も、保守的で神経質で無愛想な所を良くわかっていてなかなか面白いと思った。狭いのに人ゴミで溢れていてレベルの低い娯楽が賑わう街東京…生粋のイエローモンキーの俺でも、そんな東京の排他的な所は孤独感や刹那さを語るにはうってつけの街だと思うんだけど、なんつーかこの映画、舞台が東京である意味があまりないと思う。東京「らしさ」が中途半端。これなら極東の都市ならどこだって外人はこの程度の同じような感情になるでしょうな。その上メイン二人の感情描写も中途半端でストーリーもマッタリしているから映画としてじぇんじぇん面白くない。ラストのシーンがめちゃくちゃイイのに感動も何もしなかったよ。でも興味深い所なのがマシュー南が出演しているシーン。これはそれまでのミニスカポリスとかの流れと一緒で、作中のマシューは「下らない西洋人ギミックの日本人TVMC」という役割なんだけど、これってマシューからして見れば「日本語のわからない外人をおちょくって笑いを取る」といういつもの芸風なワケで、この部分だけは逆に馬鹿にされているのに気づいていない米人のことを想像するととても微笑ましい気持ちになってしまいました。つまりこの映画は欧米人だけが観てりゃイイっつー事だ。あとヴァージン・スーサイズの時から思ってたけど、ソフィア・コッポラはやっぱりバイだと思う。女性キャスト選びとその表現・演出がすばらしく良い。そしてエロい。ネガティブ思考の女の子の心理描写だったら右に出る監督はいないね。天才。 |
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