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タイトル名 |
戦場にかける橋 |
レビュワー |
眠い悪魔さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2004-02-14 14:44:12 |
変更日時 |
2004-03-03 01:59:27 |
レビュー内容 |
自らの誇りをかけて作り上げたものを自ら壊すことになる。まさにラストのセリフ通り「madness」。それこそがまさに戦争の空しさ。しかし、実は似たようなことは我々の社会生活の中でしょっちゅう起こっている。仕事で必死で準備していた書類が、得意先の理不尽なひと言で破棄するハメになる。せっかく作った料理なのに、家族が外食で済ませてきたためにムダになる。自分ではどうすることもできない外部の力によって、自分の作り上げたものがただのゴミになってしまうようなことは、誰にでも一度や二度はある経験だろう。戦時下の捕虜という極限状態を描きながらも、そんな普遍性のあるドラマが展開されることが、多くの戦争映画と一線を画し、単なる娯楽モノや反戦モノに堕さなかったゆえんだろう。2時間40分がまったく長く感じない傑作。日本陸軍側の組織の不自然さや、国旗の使い方のヘンなところなど、日本人として細部が気になってしまうところだけが残念。 |
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