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タイトル名 |
カフカの「城」<TVM> |
レビュワー |
エスねこさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2006-08-05 02:44:51 |
変更日時 |
2006-08-05 03:42:04 |
レビュー内容 |
(酔ってるんで注意)作中、最も理不尽なのはクラムでも村長でもなく、フリーダだった…原作では。 この映画化を見て、今までのフリーダの解釈に納得の行く解釈を与えられて、それだけで十分なメリットがあったと思う。フリーダは全てのシーンで自分の得になるようなウソをついている…これは、他人から指摘されるまで気付かない側面だ(カフカは個的に楽しむ文学だからね…)。 もうひとつ、本作を見に行く際に期待していたのは「助手たちをどう描くか」。本気で原作通りのコメディリリーフに徹したのは、正直オドロキました。コレをやられたら、他のシーンがどんな凡作でも高得点を上げないわけにはいかないよなあ。 期待していたシーンは「コニャックが毛皮の表面を流れていく」シーン。微に入り細に入り、まるで拡大鏡で覗いた様な克明さで描かれるこのシーンをどう映像表現するかは、カフカ映像化のひとつの試金石でした。結果は…本気で毛皮の上にコニャックこぼしただけじゃん! 染み込んでるじゃん! ダメじゃん! CGなみのクオリティで描かなきゃ! せっかくカフカが苦労して描写したんだからさー!
…3点引くからな、ハネケ。 |
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