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タイトル名 |
リトル・ミス・サンシャイン |
レビュワー |
エスねこさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2007-03-04 16:41:57 |
変更日時 |
2007-03-04 22:55:38 |
レビュー内容 |
高校時代の世界史の復習してるみたい。 トマス・アクィナスは天界を9層に分け、その上に神を置いた。 下ってマルティン・ルターが新教を起こした時「そんなの聖書に書いてねーじゃねーか」とローマへ突っ込み、「信仰心さえあれば、天国に行くチャンスがなくなる事はないぜ」と、因習的なカトリックの教義をツッパネた。 んで本作は、アレを現代の世情に置き換えて語り直してみました…っていうプロテスタント擁護映画(まあキリスト教の他に、ニーチェとプルーストがこの世界観へ組み込まれるが)。当然ターゲットの観客はWASPで、黒人の登場比率はとても低い。彼らが語る「世界」は白人世界であって、ホワイト・アングロサクソン・プロテスタントさん以外はそもそも負け組ですらない。「問題外」なのだ。その監督の本音が、痛いぐらいに画面を覆っていて、観ていて辛かった。 雑誌ギャグは笑ったけどね。映画館でマジで腹が痛くなったのは久々かもなぁ。
●追記: この映画が PG12 指定を受けている(アメリカは R、イギリスは R15)こと自体が、この映画を象徴してるわなあ。 |
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