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タイトル名 |
ピンチクリフ・グランプリ |
レビュワー |
エスねこさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2008-01-24 01:37:15 |
変更日時 |
2009-04-05 01:06:32 |
レビュー内容 |
もちろん10点ですよ。去年、金もないのに2回観に行きましたもん。 アニメーションも前例のない技術(後にも先にも、世界でこれっきりみたいです)を駆使してて圧倒されるんですが、なんたって最後のレースシーンが凄いんですよ。 レースの各局面でメーター類の動きがリアルにマシンの状況を反映してるんです。メーターの針をここまで愛情込めてアニメートした作品は他に知りません。パワーを限界まで出し切って、いつ死ぬかもわからないイル・テンポ・ギガンテ号。その機械の悲鳴が聞こえてきそう。 そこで、無言で、静かに、でも迷いなく警報装置のスイッチを切る主人公の指に、人形の柔和な顔の下にある凄まじい感情がチラリと覗きます。 ここ、この場面でホントに泣きましたよもー。 カウリスマキやベント・ハーメルにも通じる、北欧人のプライドのあり方かもしれないけどね。カッコいいという言葉だけではどうにも表現できない、一人の、老いた、骨の太いオトコの姿があるのです。 その、ただの一瞬だけで、オイラは10点の価値を感じてしまうのですな。 |
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