|
タイトル名 |
ベスト・キッド(1984) |
レビュワー |
ぶらきさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2005-12-12 01:06:08 |
変更日時 |
2006-04-17 13:49:24 |
レビュー内容 |
間違いなく「お気に入り」の一つに加えたい作品です。確かにこの映画にはいろいろとウソをついている部分があるかもしれません。例えば実際に武術の経験が無くても、日本人であればその多くが違和感を感じるであろうメインのカラテの描き方(その訓練の様子も含めて)はもちろんのこと、ナヨナヨの転校生がお金持ちのマドンナとあっさり親密になってしまったり、あるいはミヤギさんのあきらかにヘンな日本風家屋&庭園など、それこそ探し出したらキリがありません(実戦経験ゼロのダニエルが優勝してしまう事とかもね)。でもどうでしょうか、自分はこの映画で描かれたそれらのウソは決して人を不愉快にしたり、不幸にする類のものではなかったように思うんです。むしろそれらは私たちを楽しませ、あるいは勇気づけてくれたものであったはずです(「人はこうありたい」といった希望にも似た「夢」であり、映画ではファンタジーとでも位置付けられるかもしれません)。そういった願いがこめられた製作側の想いを無視し、「あんなカラテは変だよ!」とか、「ワックスがけで強くなんの?」などといった悲しい見方は、それこそ「相手を許す事を忘れ、容赦なく叩きのめす」ことを信条とした「コブラ会」が教えようとした誤った道と同じなのではないのでしょうか??(いや、その弟子たちでさえ、最後にはダニエルを認め許す事を覚えていました)。この映画が伝えたかった事とは、すなわち少年が人生の「師」を得て成長する過程を見届ける喜びであり(トトとアルフレッド、マーティーとドク・エメット・ブラウンの間柄にも通じるものを感じます)、あるいはその喜びを自身に照らし合わせ、人としてのあり方(=道)を見つめなおす「きっかけ」そのものであったようにも思います。※最近になってパット・モリタ氏死去のニュースを知り、WOWOWで放映されていたのを久しぶりに鑑賞しての書き込みです。慎んで氏の冥福をお祈りしたいと思います。こちらのサイトではパット・モリタとノリユキ・パット・モリタで二重登録されてるようですが、おすすめはB級モンスターパニック映画の「キングコブラ」ですね。まぁしょぼい映画ですけど、主役級の活躍をされてるのが嬉しいところです。あとレスリー・ニールセン(←裸のガンの人)の「スパイハード」って作品でカメオ出演してますので、ベストキッド好きの方はぜひご覧になってくださいませ。 |
|
ぶらき さんの 最近のクチコミ・感想
ベスト・キッド(1984)のレビュー一覧を見る
|