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タイトル名 |
攻殻機動隊 新劇場版 |
レビュワー |
なにわ君さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2016-12-13 00:18:02 |
変更日時 |
2016-12-13 00:18:02 |
レビュー内容 |
攻殻の新シリーズariseの劇場版。このシリーズはこれまでの攻殻の公安9課設立前の話であり、そしてこの映画は、シリーズと完全につながっているために、ariseシリーズを観てなければオイテケボリ感はハンパなく、ストーリーもわかりにくいようになっている。なので、この映画を理解するためにはariseシリーズは観ておいた方がいい。映画としては、これまでの攻殻で述べられていた要素が多く、シリーズファンには新鮮味がないかもしれない。でも、この映画の結末が旧劇場版の冒頭につながる仕組みを考えると、この映画の各要素がもとで、その後のシリーズの出来事が誘発されたとも考えられ、僕は興味深く鑑賞できた。例えば、第三世界とゆうネットの海に流されたゴースト達、それが旧作の人形遣いの原型かもしれないのだ。一方、この映画で述べられるデッドエンド問題なんかは目新しく、面白い問題定義だと感じた。永遠の命みたいな便利な義体化技術、しかし、実は機械であるがゆえに、度重なるメンテが必要であり、そして、時代が進めばその技術も新しくバージョンアップされ、そーなると古い義体などはアップデートできなくなっちゃう。そうまさに今のWindowsとかと同じ現象が義体化に起こっても不思議じゃないわけである。これは目から鱗でありました。機械の体になったひゃっほー、これで老化で死ぬ事はないぞーって考えがちだけど、機械であっても壊れるし、古くなれば朽ちていく。だからこそのメンテ。でもそれも技術革新でできなくなれば、あとはもうボロボロになっていく機械とともに、いつか果てるみじめな人生を送るしかないのである。それはある意味老化と同じ。いや、老化よりつらい晩年を過ごすかもしれない。全然、ひゃっほーじゃないわけであります。やっぱ、永遠を求めるなら、ネットの海へ同化するしかないのかなー。映画の展開の方は、アクションが豊富で、どんでん返しも多く、僕は楽しめたほうかな。ただ、しゃべってる内容の半分以上は何言ってるかあまり理解してないのは、いつもの攻殻以上かもしれない。旧作は物語自体は結構わかりやすかったけど、こちらは本質のストーリーはそんなに難しいことじゃないんだけど、なんかわかりにくいんだよねー。参考までに、arise全体の内容を簡単に説明すると、ようは、ファイヤースターターってゆう謎のウィルスがあって、これに感染すると、なんか嘘の記憶をかまされて、何者かの思惑どうりに動いちゃう。で、そのウィルスにより様々な事件が発生。攻殻メンバーは各事件を解決しつつ、ファイヤースターターの謎を追い、この劇場版でファイヤースターターの正体を突き止めるってお話。 |
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