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タイトル名 |
SUPER8/スーパーエイト(2011) |
レビュワー |
crushersyuさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2011-06-27 05:50:57 |
変更日時 |
2011-06-27 10:03:44 |
レビュー内容 |
レビューアーさん、概ね一致の意見ですが「スピルバーグの文法で書いたエイブラムス作ET」ってのがアタリなんでしょう。でもハレーションも使っているし(駅で深夜シーンの背景がディストーション起こす)、エイブラムス君ならではのシグネチャー・シーンもちゃんとある。なんというか、プロデューサーとディレクター、つまりSSとJJがラッシュ見ながらニヤニヤ、あるいは手を叩いて「そーそー!やったやったこの撮り方、俺、こー言うフレームの切り方、好きなんだよ♪」とか「お、新しいねぇこれ、いいじゃん♪」「でしょう?」とか言いながら楽しんでいたのが判るような。 で、この映画の一番好きなのは70年代後半の雰囲気再現の忠実性。 家の中、ファッション、田舎町を走る車の種類、ちらっと映るサウスランド時代のセブンイレブンの看板などなど、町並みの細かいところまで手を抜かずに作り込んでいる。 これはビッグピクチャーを撮れる映画人にとって根性の見せ所だとおもうし、ディティール小ネタにかなーりの執着心を感じるのが好き、いや大好き。 それにフィルムの空気感、これはまるで「シュガーランド・エクスプレス」(続・激突!←なんじゃこのタイトル)。劇中、もしかしたらどっかのシーンでゴールディー・ホーン、カメオ出演してるかしらと期待させるくらいの70年代風味たっぷり。これはデジタルで撮って後処理かしら?夜のシーンなんかフィルムじゃないシャープさもあるんだけど、これも意地なんでしょね? こーいう映画人のこだわり、好きです♪ で…、皆さん下げ気分のストーリー いや、こらーもう確信犯でしょーねぇ。 制作者たちにとってストーリーはあくまでも画面を作り込みする状況設定であって、いわゆる巨匠と旬の映画人がコンテ作成中に好きなように楽しんで、「あれやろう」「これやろう」とこさえた脚本だろうから、そら薄っぺらくても仕方ない。「ジョーズの頭が海から飛び出すあのシーン入れたいね?」「いんや、ボクはデュエル(激突!)ブーツかバックミラーのシーンが好きですねぇ…!」「じゃ、その辺、全部乗せ!いれちゃおうか?」みたいな…(笑) なので私はそれに好意的、でも物語としては大して面白くはない、これもあきらかに事実、よって6点。 |
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