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タイトル名 |
バタフライ・エフェクト/劇場公開版 |
レビュワー |
MARTEL1906さん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2006-04-01 06:46:21 |
変更日時 |
2006-04-01 06:46:21 |
レビュー内容 |
人間は、外的要因や、ほんのささいな偶然によって大きく変わるものだ。生まれ持った性質や能力は一緒のはずなのに、トミーは猟奇的な悪人になったり、自殺しようとしたエヴァンを助ける善人になったり、大学の総代を務めたりしている。レニーは模型オタクになったり、殺人者になったりし、ケイリーは自殺したり、娼婦になったりする。能力とか、人間の持ってる才能とか、運とか、ささいな偶然、ほんのちょっとした選択って、一体何なんだろう?と強烈に考えさせられてしまう。 途中で出てきたビリヤードのシーンは、人間が外的要因(他の玉)の影響を受けずには存在できない生き物であるということを示唆していたのではないか。 何で劇中に「セブン」が出てきたのか、考えていた。サスペンスの手法や空白の謎を解いていくストーリー、猟奇的な雰囲気は似ている。2回目の視聴で検証してみたら、空白の部分、記憶が飛んだ部分、謎となっている部分、がこの映画の中に「映画撮影」「犬」「郵便受け」「包丁」「絵」「父」「ラストの場面」の7つ出てきていた。ディティールまで深く精緻に練りこまれたものすごい脚本だ。 個人的には、完成度で「ニューオーリンズトライアル」、雰囲気で「セブン」、テーマで「鬼が来た!」、もしも・・・という部分が「スライディングドア」、切ないラブストーリーで「ゴースト」を合わせたような作品だと思った。タイムトラベルなんてできないじゃん、と言ってしまえば、それまでだが、それにしても穴の少ない、秀作。それぞれの場面場面による役者さんの演技も光っている。10点! |
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