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タイトル名 |
未知との遭遇 |
レビュワー |
no oneさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2008-01-01 20:26:16 |
変更日時 |
2008-01-01 20:26:16 |
レビュー内容 |
宇宙人が人類より遥かにレベルの高い存在として描かれていて、ほとんど宗教の匂いすらしますね。宇宙人の行動はかなり意味不明なんだけど、それも人間には計り知れない意図があるから仕方ないんだという空気でスルーされてる。宇宙の彼方からやってきた未知の存在が人類に叡智を与えてくれるという夢想は、いかにもニューエイジ思想で、現在からするとちょっと馬鹿らしく感じられる。
けれどもこの映画は独特の美しさを持っている。それは未知のものへの憧れであったり、拒絶や恐怖であったり、畏怖心であったりする。子供の頃はともかく、いろいろな知識を蓄えた今となってはオカルト系の話には白けきった気持ちしか湧いてこないんだけれども、無邪気にUFOの特集番組なんかを楽しんでいた時代が懐かしくもある。この映画には不可思議な存在に対するさまざまな感情が詰め込まれ、UFOに託されていた人々の夢が理想的な形で表現されている。
スピルバーグの故郷はアメリカで初めてUFOが目撃された町だったという。宇宙人は信じないけれど、人が夜空に抱いた素朴な憧憬の気持ちは、いとおしいと思う。 |
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