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タイトル名 |
狼たちの午後 |
レビュワー |
映画小僧さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-03-09 12:25:25 |
変更日時 |
2004-03-09 12:25:25 |
レビュー内容 |
アル・パチ-ノ絶好調!という映画です。アメリカで実際に起きた銀行強盗を題材にしているのですが、行員達とのやりとり、解放されそうになっても人質として残る決意をした女性の話など、ほんまですか?の連続です。映画よりも面白いじゃないですか。 でも、映画として描かれているのは、アメリカの言わば「病み」の部分。同性愛者との結婚、頭の多少悪い男達の生きる場所の少なさ(何の計画性も持たない強盗犯。最初の方では仲間が逃げ出す始末)それでも銃を持ち犯罪に手を染めることの出来る事実。 彼等は決してヒーローではない。でも、町の人々の喝采を浴び、応援まで受ける。絶対の権力に対して、力のないものが反抗を見せるその姿に共鳴したのであろう。しかし、映画は犯行が失敗に終わり、仲間も1人殺されます。ヒーローにはなれない。厳しい現実をまざまざと見せつけられます。切なくなる映画です。その切なさを、思う存分1人の俳優によって味わうことのできる稀な映画です。アル・パチーノの傑作と思います。 |
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