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タイトル名 |
ジョーイ(1977) |
レビュワー |
映画小僧さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-02-19 19:55:06 |
変更日時 |
2004-02-19 19:55:06 |
レビュー内容 |
劇場で初めてハンカチを使用した映画でした。白血病という題材で描かれるよくあるお涙頂戴物とは、全く別物で、アメリカのある家庭の日常をさりげなく、淡々と描いています。ハイズマントロフィーを目指してと、兄を応援する弟、ジョーイ。病気の弟を想い必死にフィールドを駆け回る兄。無理な要求にでも応えていこうとする姿は、弟の病気が少しでも軽くなればの願いから。「お前はいいな。いつも車椅子にのってて」「じゃあ、お兄ちゃん。今日はお兄ちゃんが乗ってよ。僕が押してあげるから」「よし、それじゃ、いっちょ頼むぜ」とジョーイが兄を乗せた車椅子を押すシーンがとても印象的でした。病気を病気としてではなく、運命を運命としてではなく、普通の子供と同じように接すること。生きている今を、普通に感じとれるようにすること。何気ないシーンですが、グッときます。そして、ラスト。念願のハイズマントロフィーを受賞して、そのパーティ会場でのスピーチ。いくつもの来賓の挨拶で、多少だれきった雰囲気の中、兄のスピーチが始まります。監督、コーチ、友人への感謝。家族への感謝。ありきたりな話が続き、会場内では雑談も起こり、スプーンとフォークの音もガチャガチャと聞こえて来ます。しかし、スピーチの最後で「弟のジョーイは白血病です」の一言で会場内は一瞬にしてシーンと。ここでのカメラがいいです。間もいいです。涙声で「弟は毎日、病気と闘っています。私のフットボールより遥かに厳しく、遥かにつらいのに、根をあげません。このトロフィーは弟のものです」この場面いつも泣いてしまうので、ロクに観れてはいないのですが、感動します。映画館では、上映後もしばらくは灯りがつきませんでした。(粋なはからいです)ロードショーで観ることができて良かったです。DVDの発売を切に希望します。 |
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