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タイトル名 |
DEATH NOTE デスノート(2006) |
レビュワー |
六本木ソルジャーさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2006-12-31 00:15:28 |
変更日時 |
2006-12-31 00:15:28 |
レビュー内容 |
原作は全く未読。未読のため比較対象がなく、それなりに楽しめたというのが第一印象。 犯罪のない理想の世界を作るという目的から徐々に逸脱して、罪のない者や愛する者でさえもゲーム感覚で犠牲にしていく姿が描かれており、彼の精神が転落していく様がエモーショナルに分かりやすく描かれている。 演出としては、原作を知らない大人や子どもにも分かるようにしたためか、だいぶ精度は欠いている(人前でノートに名前を書いたり)が、ストーリーはまとまりよく、なかなかスムーズに流れており好感をもてた。説明不足であったり、キャラクターの感情面の描写が圧倒的に足りないが、本作の内容ならば、この程度で十分だ。 あまり細かいことは気にせず観たが、それでも気になった点としては、ポテトチップスの件(くだり)だ。映画では、その日たまたま遅くまで勉強したいためにポテチを手に取ったかのように描いているが、その日に新たな凶悪事件が発生したり、凶悪犯の氏名がニュースで明らかになるということは、確率的に低いと思われる。したがって、妹のセリフを「またポテチ食べるの。太るよぉ」と、毎晩食しているかのように描いたほうがより自然になる。なお、監視カメラに気づいた際に、室内でリュークと会話できないため、コンビニに行ってリンゴを手にしていたと思うが、その際にライトにポテチを買わせた方が演出としては良かった。 ただ、ここまで手を込んだことをしなくても、警視庁のデータベースから適当に名前と顔が分かる者(場合によれば無実の者でもよい)に「心臓マヒ。○月○日○時に○○銀行に立て篭もって、2時間後に投降し、その1時間後に死亡する。」とでも記しておけば、新たな事件が起きた後、当該者を心臓マヒで殺すことができ、自己の潔白を明らかにできたかもしれない。こんなことを言い出せば、そもそも映画にならないので、深く突っ込むべきではないが。 評価したいのはテレビ放送に踏み切ったことだ。劇場公開から4ヶ月後にDVD化もされていない時点で、テレビ放送するというのは、なかなかお目にかかることがない斬新な手法だ。最高の宣伝が期待できるだけでなく、高視聴率によってスポンサーに対しても評価されるだろうし、後編への期待値をさらに高めることができる。ジブリ以外に大した切り札のない日本テレビが一石三鳥ともいえる作戦を企てるとはおもえなかった。 |
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