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タイトル名 |
陽気なギャングが地球を回す |
レビュワー |
六本木ソルジャーさん |
点数 |
1点 |
投稿日時 |
2010-02-03 23:44:04 |
変更日時 |
2010-02-03 23:44:04 |
レビュー内容 |
原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。 原作は読んだことがないが、原作者が本作を見たら何と言うのだろう。 設備が整った厨房で最高の食材を“素人”が調理したら・・・こうなるのかなという作品。 おでんの中からステーキが出てきたというようなぶち壊し感で溢れている。 おふざけが酷すぎるだけではなくて、ストーリーの繋がりも悪く、個人的には全く合わなかった。 苛立ちしか覚えなかったのでこのような評価となった。 「そろそろ勘弁してくれ、さすがにもうすぐ終わるだろう」とDVDプレイヤーの表示をみたら、たった60分しか過ぎていなかったときには絶望を味わった。 監督の努力は認めたいが、努力だけでは評価に繋がらない。 『俺ってセンスいいだろう』と声を大に自慢げに言われると、うっとうしく感じるのは仕方がないのではないか。 本当にセンスが良ければ賞賛を与えたいが、センスがなければ痛々しさが加重的に増加していく。 本当にセンスが良い者は『俺ってセンスいいだろう』というようなことを言わないようなセンスを持ちあわせている。 また、本作のセンスは監督のオリジナルのセンスではなくて、他の映画やドラマからの引用やマネのような気がする。 自分が本当に身に付けたセンスではないので、しっくりとこないのではないか。 「ラストはラブストーリーあり、裏切りあり、大どんでん返しありの誰も見たことのない凄いものにするぜ」という声が聞こえてくるが、バランスが悪く、美しさもロマンも何もないただのごった煮という仕上り。 本作にこれほどの俳優が揃ったことが不思議だ。 “伊坂原作”という点に惹かれたのだろうか。 それとも脚本は読まずに原作を読んだのか。 ただ、出演者たちが楽しそうに、きちんと演技をしていただけが救いだった。 薄っぺらなキャラクターになんとか深みを出そうと懸命に努力をしているだけに監督の罪は重いかもしれない。 ファッションについてはそれなりに楽しめるので、この点だけは評価したい。 |
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