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タイトル名 |
ミスティック・リバー |
レビュワー |
マイカルシネマさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-11-30 23:30:17 |
変更日時 |
2005-03-31 17:31:37 |
レビュー内容 |
イラク戦争を起こしたアメリカにとってはまさにタイムリーな映画。この映画を見て不快感を持たなかった人にはこの映画は何の価値もなくなるでしょう。暴力に継ぐ暴力、そして力のあるものに対する嫌悪感を抱かせる事がこの映画の真の目的なのです。ジミーは典型的な「アメリカの男」を体現しており、デイブはその逆なのもそういった皮肉によるものです。結局、ジミーに家族を幸せにするために罪の意識にさいなまれながらも生きていかねばならないという重荷を背負わせる事で単純なバッドエンドともいえない微妙なラストに持って行っているところがまた素晴らしいです。ジミーの奥さんの「あなたにはあと二人娘がいるのよ」という言葉に、彼女がジミーに前妻のことを忘れさせようとする独占欲の強さを感じたりもしました。それと、デイブを中心にこの映画をもう一度見直してみてください。彼は誘拐されて以来、死人のようでした。そして、彼は少年に対して性的関心を持つ人間になってしまい死んでしまうのです。ラストでデイブ以外の夫婦はそろっているという構図をこれで理解できる人もいるのではないでしょうか。劇中で本当に3人が再会できたシーンがないのも興味深かったです。 |
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