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タイトル名 |
ラ・ラ・ランド |
レビュワー |
ころりさんさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2017-03-17 23:11:19 |
変更日時 |
2017-03-17 23:12:27 |
レビュー内容 |
3月の全日空国際線のシートモニターで観られるようだったけど、これはモニターで見てはいけないとぐっと我慢して、映画館へ。その甲斐はありました。私は冒頭のシークエンス大好きです。LAに住んでたこともあるので、ああやってフリーウェイの分岐路がドラマティックに使われたり、その向こうにダウンタウンが見えたり、(実はたいしたことがない)夜景をバックにダンスとか、もうそれだけで大満足です。ただ、この映画の本領は実はラスト15分にありました。あれでこの映画が描こうとしていたことが、単に夢を追うこととか、ラブロマンスとかだけではなく、もっと大きな「人生」そのものだったことが浮かび上がります。「ありえたかもしれない自分」「自分の隣にいたのは違う人だったかも知れない」という夢想の甘美さ、美しさ。「いま、ここに、この人といること」の偶発性。その儚さと、そうであればこその「いま」のかけがえなさの肯定。だから、ラストの2人の表情は本当に美しい。このラストで、それまでの90分とは完全に別の映画に化けてしまいました。まあ、ジョン・レジェンドの(楽曲も含めて)失礼過ぎる使い方も含め、ちょっと監督の(若さ故の?)「意地悪さ」が鼻につくところではありますが、ちゃんと現代だからこそのミュージカル映画になってるところはやっぱり魅力的です。 |
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