みんなのシネマレビュー
紅の豚 - まいかさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 紅の豚
レビュワー まいかさん
点数 8点
投稿日時 2025-05-10 01:00:44
変更日時 2025-05-10 01:42:28
レビュー内容
じつはちゃんと見たのは初めてです。宮崎駿の価値観がもっともシンプルかつストレートに表現されてるのかもしれません。久石譲の音楽は「ハウル」と「紅の豚」がもっとも美しいと感じます。
おそらく「風立ちぬ」の堀越二郎が飛行機に託したのも《自由》という夢だったのでしょうが、それはあっという間に近代国家の戦争や全体主義の道具になってしまったわけですね。この「紅の豚」では、国を捨ててお尋ね者(盗賊)になった男の姿をとおして、本来の飛行機乗りの素朴なロマンティシズムを描いてるわけですが、それとは逆に「風立ちぬ」では、戦争の現実のなかで近代国家の道具にならざるを得なかった男の姿を描いてる。そういう意味で、2つの作品はちょうど対照をなしてるといえます。
資本主義に適合しやすいゲルマン民族のプロテスタンティズムとか、日本人やドイツ人のような勤勉さに比べると、イタリア人のラテン的な特質は欠点に見えたりもするわけですが、裏を返せば、近代国家に適合しきれない自由な精神こそがラテン民族の美点でもあるわけよね。たとえばベルトルッチやビクトル・エリセの映画などを見ていると、イタリア人やスペイン人にとっての《ファシズム》は一種の病気だったと感じられるのですが、その一方で日本人やドイツ人の場合は、もともとの民族性がかなり全体主義的だし、それは戦後になっても変わってないように見えるし、ファシズムの捉え方がちょっと違うんじゃないかと感じます。
そう考えると、「紅の豚」の舞台がイタリアであり、「風立ちぬ」の舞台が日本であるのは必然かもしれません。
まいか さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-05-10紅の豚87.35点
2025-05-04ジュラシック・ワールド86.13点
2025-05-03君たちはどう生きるか(2023)85.78点
2025-04-26スター・ウォーズ78.08点
2025-01-11花束みたいな恋をした86.89点
2025-01-09セーラー服と機関銃75.25点
2025-01-05ミステリと言う勿れ66.85点
2024-11-16トップガン マーヴェリック98.00点
2024-11-09トップガン66.32点
2024-09-15記憶にございません!75.51点
紅の豚のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS