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タイトル名 |
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 |
レビュワー |
まいかさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2020-08-28 07:53:28 |
変更日時 |
2024-04-13 21:57:55 |
レビュー内容 |
ワケわからないけど、なんか凄まじかったです。第1作よりは絵の印象もクリアで分かりやすく、駆け足の短縮版のような印象もさほど感じませんでした(慣れただけかもしれませんが)。一昔前の日本の歌謡曲や唱歌がいくつも出てきましたが、まったく違う意味を帯びていくのが凄くて、怖くもあった。 前作を見ていて、使徒の形状が個体ごとに違うのが不思議だったけど、けっこう虫とかに似てますから、あれはあれで自然進化の結果なのでしょうね。幾何学的な形状も、きっとハチの巣が正六角形になったりするのと同じ必然的なものなのだろうし、相手の側に浸潤したり寄生したりするのも、ウィルスとか癌細胞みたいな能力なのかなと思いました。 一方のエヴァは、たんにサイバネティクスとして身体を拡張させるだけでなく、互いにシンクロすることで人間のほうに影響がフィードバックして、人間の側を変容させてしまうのですね。これも、ガンダムのニュータイプより説得性のある理屈だと思いました。この結果、ガンダムのアムロと同じく、「少年の成長」という次元を超えて「人類の進化」の物語になってきている。悪魔の子孫であったはずの人間が「人間を超える」というところまで話が進んだ感じでしょうか。しかも、それはあらかじめ計画されてたっぽいですね…。 使徒との闘いは、けっして日本だけの問題ではなく、むしろ欧米社会が負うべき課題だという背景も見えてきました。ガンダムの場合も「ジオン」と「シオニズム」のアナロジーを思わせるところがあったけど、この物語も、実質的にはバチカンを中心とするキリスト教世界の問題なのでしょうか。バチカンが旧約聖書や死海文書の真実を隠ぺいして「福音」という嘘をついてきた話だとすれば、かなり『ダヴィンチコード』に近いと思えます(『ダヴィンチコード』のほうが後の作品ですが)。やはり、とても面白い物語ですけど、ここまできたら最終話を見なければ評価しにくいので、とりあえず点数は暫定値とします。 |
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