|
タイトル名 |
ジュラシック・ワールド |
レビュワー |
まいかさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2025-05-04 00:37:11 |
変更日時 |
2025-05-12 01:10:21 |
レビュー内容 |
映像にも設定にもリアリティがあって面白かったです。 遺伝子操作の結果、《保護色&赤外線抑制&高い知性》などの能力をもった怪物が出来上がってしまったのですね。もちろん、それに起因する事故は「想定外」ではなく、適正に情報を共有していれば防げたことですが、日本の福島原発を見ても分かるとおり、個々の利害に囚われて情報共有や危機管理が後回しになれば、こういう事故はいつでも起こるりうるわけです。CEOがインド系で科学者が中国系なのもありえそうな話だし、恐竜を殺人兵器として利用しようとする発想が、かつて白人が黒人を奴隷化したことの隠喩になっていたのも的確です。 ヒロインや兄弟などの主要人物が善玉すぎないのもリアルでした。登場人物に安易な共感をさせないことで、勧善懲悪的なベタな話になるのを避けているわけなので、それが作品の欠点だとは思いません。インドミナスとティラノサウルスの対決シーンを長回しの移動撮影に組み合わせた映像もよく出来てました。 ただし、インドミナスとラプトルの知性の高さが極端すぎて説得力に欠けます。すでに共食いをしていたインドミナスが、なぜラプトルのことを「同種」と認識して共闘するのか不可解だし、そのラプトルたちは、なぜ人間に攻撃されてもなお主人公を襲わずにインドミナスのほうを裏切るのでしょうか? その行動原理が飛躍しすぎてて理解しにくい。 |
|
まいか さんの 最近のクチコミ・感想
ジュラシック・ワールドのレビュー一覧を見る
|