|
タイトル名 |
アンナ・カレーニナ(1997) |
レビュワー |
ゴールドベリさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2007-02-15 00:51:01 |
変更日時 |
2007-02-15 00:51:01 |
レビュー内容 |
「ロードオブザリング」の方を先に観てしまったせいで、ショーン・ビーン=ヴィロンスキーと刷り込むのに随分な時間がかかってしまいましたが、一度刷り込まれるといいじゃないですか青年将校役。美しいソフィー・マルソーとの不倫モノは、豪華な背景と相まって絵のように美しい。原作も、コースチャとヴィロンスキーというかつての恋敵同士のあまりにも対極的な人生をそれぞれ忠実に描く二本立て形式で進んでいきますが、映画も短い時間ながらそれを忠実に再現してくれていて嬉しかった。ロシアの貴族社会に生きていたアンナとヴィロンスキーが、他に生きる場所がなくイタリアからロシアに舞い戻ってきた時点で破滅へと向かっていくのに対し、黙々と体を動かすことで苦しみを乗り越え、最後には自分の居場所で幸福をつかむコースチャ。この物語は単なる不倫モノではなく、ロシアの貴族というものを浮き彫りにする物語でもあるんですね。そういう意味では、夫であるカレーニン氏の苦悩と悟り(原作ではアンナは女の赤ちゃんを産みますが育児放棄してイタリアに行ってしまい、カレーニン氏が育てます)をもう少し掘り下げてほしかったなあ。ラストのアンナの顔をああいう形で映す必要があったのかな…と疑問を感じてしまったので一点減でこの点数です。 |
|
ゴールドベリ さんの 最近のクチコミ・感想
アンナ・カレーニナ(1997)のレビュー一覧を見る
|