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タイトル名 |
ブラインドネス |
レビュワー |
gyu_yanさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2009-05-22 12:04:58 |
変更日時 |
2009-05-22 16:36:38 |
レビュー内容 |
ただのパニック映画かと鑑賞を始めたところ、全然違っていて驚き。 内容が重すぎる為、見ていて辛くなるシーンが多かった。 「es」よりも「ミスト」に似ていると思う。 あちらは極限状態におかれた人間達が、モラルを保てる側と 宗教に翻弄される側に分かれた。 この作品は理性を保てる側と本能のみに走る側に分かれてしまう。 宗教に対する考えが希薄な日本人には、パニックに陥った時に とる行動としてこちらの作品の方が、リアリティを感じるだろうと思う。 集団レイプのシーンはあまりにもおぞましく、吐き気がした。 これも男の本能か、と考えると恐ろしさで涙が出そうになる。 ここまで酷い描写だと、観た女性はまさにトラウマになるので、 もう少しぼやかした映像でも良かったのではないか。 それと第3病棟にはヒスパニック系男性が多く、 ヒスパニック=悪人のようなイメージが定着しているのは ある意味恐ろしい。 日本人夫婦の会話には「日本人らしさ」が表れていたと思う。 ことなかれ主義を通そうとする小心者島国民族そのままの夫と、 世界で通じる価値観を持った妻。 棒読みレベルのセリフからでも「日本人夫の情けなさ」は十分 伝わってきた。(木村佳乃は良かったが、伊勢谷の演技力のなさは本来致命的) 人間がどこまで人間らしさを貫けるかを問うたこの作品、 よく出来た映画だと思う。 でもレイプシーンが酷すぎるので、もう二度と観ることは出来ない。 それとジュリアンの顔や体のシミの多さには心底驚き。 女優なんだからどんな内容の作品であれ、幾ら何でももう少しメイクで隠すべきだったのでは。
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