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タイトル名 |
ドッグヴィル |
レビュワー |
マミゴスチンさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2004-09-03 04:17:16 |
変更日時 |
2004-09-03 04:35:37 |
レビュー内容 |
「歯車が1つずれると、みな狂いだす。ずれたまま機能する。ずれた歯車は決して元通りになることはない。 普通の寒村に迷い込んだ美しすぎる女性。渇望する男、嫉妬する女。 誰も変化なんか求めていなかったんだろう、ドッグヴィルの人間は。それは本当はトムも同じ。 途中グレースが、かいがいしく働き、町に馴染んできた時、少しの傲慢さを出した。目の見えない老人宅でカーテンを開けたシーン。この時、グレース役にニコールを選んだ監督に拍手喝采だった。この慈悲深くそして傲慢な女をよく見つけ出したもんだ! わずかなグレースの傲慢さに町の人々は牙をむく。そして最後にはグレースが 町の人々の傲慢さに牙をむいた。・・しかし単なる復讐劇ではないような気がする。 傲慢さなど、誰にでも潜んでいる。ただ、グレースとドッグヴィルは「かみあわ」なかったんだろう。悲しい結末である。ただ、当然の結末とも思えるんじゃないだろうか。 皆、グレースの立場であっても、町の人々であっても、同じ事をしてたんではないだろうか。悲しいことにそれが、生々しい人間なのだ。グレースはそれを知ってしまった。グレースが焼き払おうとした町=己の醜い傲慢さ、なんだろう。きっとこの先グレースは人間の傲慢さを憎みつつ、そして自らも傲慢に生きていかなければならないんだろう・・」 と私が陰鬱な顔をしている横で、映画を見終わった友人が言った。「ああ~、おしんの大人版やなあ~」・・・・・私は君の脳ミソを愛してるよ。
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