|
タイトル名 |
姿三四郎(1943) |
レビュワー |
王の七つの森さん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2005-06-24 02:34:25 |
変更日時 |
2005-06-24 02:34:25 |
レビュー内容 |
独立した一つの映画としては、確かに、通俗的で面白いものには思えないかもしれません。しかし、黒澤作品という連鎖の最初の輪として見ると、非常に興味深い作品だと思います。、、、、、個人的には、ずっと黒澤映画には、どこか違和感を感じていたのですが、この姿三四郎を見て、黒澤監督の根底的なモチーフが素直に了解できたような気がして、その違和感がかなり解消しました。、、、、理想的な生き方とは何か、そしてそれを阻むものは何か、という問題意識が黒澤監督の出発点であり、その問題をいろいろと考えて行くとき、悪、狂気、生の躍動性といったテーマが次々と現れだのではないかと。、、、、、、、映画としては、最後の右京が原の決闘がしびれますね。村井某の部屋のシーンから風の音がずっと続き、腰よりも高い草が風に揺れる丘、一人三四郎が風に立ち向かう。 |
|
王の七つの森 さんの 最近のクチコミ・感想
姿三四郎(1943)のレビュー一覧を見る
|