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コンプライアンス 服従の心理 - ザ・チャンバラさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 コンプライアンス 服従の心理
レビュワー ザ・チャンバラさん
点数 7点
投稿日時 2014-04-02 03:13:52
変更日時 2014-04-02 03:13:52
レビュー内容
作品中描かれる悪事の数々は、なんと実話。作品鑑賞後に事件の顛末を調べた結果、本作にはほとんど脚色がなかったことを知って2度驚かされました。さらには、実際の被害者のお顔は映画で主人公を演じた女優さんよりも遥かに美人だったし、世の中、信じられないことが起こるものなのだなぁとゾっとさせられました。。。
以上の通りのセンセーショナルな題材を選んではきているのですが、題材の面白さに依存しすぎることなく、要所要所で監督の見事な采配が見えたという点には感心しました。例えば冒頭、店舗内でのミスや本部からのプレッシャーによって店長はテンパっている状態にあり、当日は物事を俯瞰して判断する余裕がなかったという点が、簡潔ながら的確に描かれています。また、事件発生後にも、加害者達は一旦電話の主を疑い、戸惑い、反発する素振りを見せるという手続をきちんと入れているので、事件の経過に不自然さがありません。犯人による懐柔方法も論理的によく考えられています。まず「これは警察からの指示であり、起こることすべてについて警察が責任を負う」と言って電話の受け手を責任から解放し、その後、女性店長に対しては「あなたはよくやっています。優秀な管理者です」と褒めて自尊心をくすぐり、男性に対しては「今から若い女の子の体を触ってもらうけど、これは大義名分あってのことだから、建前上、あなたの私欲とは無縁ということになっています」と言ってスケベ心を刺激するという、なかなかうまい方法で共犯者を作り上げているのです。ちなみに、事件後の裁判の争点になったのがこの点で、店長とその婚約者は、警察からの指示を受けているという大義名分を隠れ蓑に使い、女性店員への虐待を個人的に楽しんでいたのではないのかという疑念を持たれました。結果、店長の婚約者は性的暴行の罪で服役したようです。。。
問題に感じたのは、店長の婚約者が被害者にオーラルセックスを強要するという、もっとも過激な部分がボヤかされていたことです。作品を低俗にしすぎないための配慮だと思うのですが、しかし、これこそが受身の共犯者が主体的な加害者に転じた瞬間であり、裁判の争点となった部分にして、作品の核心部分でもあります。行為そのものを描写する必要はないものの、普通の人がどんないきさつで暗黒面へと堕ちてしまったのかは見せて欲しいところでした。
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