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タイトル名 |
ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー |
レビュワー |
ザ・チャンバラさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2012-06-11 01:39:12 |
変更日時 |
2012-06-11 01:39:12 |
レビュー内容 |
日本国内での鑑賞が長らく困難な状況にあった本作がいよいよDVD化ということで早速飛びついてみたのですが、”伝説の作品”と呼ばれるだけの映画だと思いました。鑑賞前には「マイケル・マンの名声とともに評価が独り歩きした映画なのでは?」という不安もあったのですが、その不安を軽く吹き飛ばすクライムアクションの傑作でした。。。 本作は、マイケル・マンがその後30年の監督人生で扱うすべての作品のプロトタイプとでも言うべき仕上がりとなっており、マイケル・マンのすべてが詰まっています。ディティールに対する異常なまでのこだわり、音楽と映像面での独特の美学、職人気質の男たち、一匹狼ではなくチームで行動する犯罪者集団、プライベートを捨てて対決に臨むクライマックス、これらすべてが本作で出揃っているのです。特に「ヒート」との類似は顕著なのですが、かっこつけまくりだったデ・ニーロに対して本作のジェームズ・カーンはその思いをはっきりと喋ってくれるので、物語の理解については本作の方が容易ではないかと思います。カタギの幸せに憧れながらも、ヤクザ者の自分にとってそれは幻であることを悟ったカーンが、ヤクザとしての落とし前をつけに行くラストには「ヒート」を上回る興奮がありました。。。 なお、本作については”コンバットシューティングを採り入れた初の映画”という触れ込みがありますが、銃撃戦はクライマックスにチョロっと出てくる程度なので、その線ではあまり期待されないように。 |
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