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タイトル名 |
ヒットマンズ・ボディガード |
レビュワー |
ザ・チャンバラさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2017-08-27 23:19:41 |
変更日時 |
2017-08-27 23:19:41 |
レビュー内容 |
自身がプロデュースも務めた『デッドプール』において、ライアン・レイノルズは「この映画にはサミュエル・L・ジャクソンは出てこないぞ」とネタにしていましたが、そんな2人の共演が晴れて実現したのが本作となります。その他、Netflix版『デアデビル』でエレクトラをやっていたエロディ・ユン、『ダークナイト』三部作でゴードン警部をやっていたゲイリー・オールドマンと、意図的にやってんのかと言いたくなるような豪華キャストによるB級アクションですが、肩肘張らずに見られる娯楽アクションとしてはなかなかの仕上がりとなっています。 前半のテンポの悪さにこそ多少、退屈させられたのですが、中盤におけるアムステルダムでの陸路と水路で同時進行する素晴らしいチェイスシーンから物語は急激に熱を帯び、ラストに向けて図ったように規模が大きくなっていくという見せ場の配分の良さ。また、タイトルにもあるようにヒットマンとボディガードがそれぞれアクションを繰り広げるため見せ場の密度は二倍となっており、製作費3000万ドルの中規模作品とは思えないほどの満足感を味わうことができます。 難を言えば、敵があまりに無個性で主人公2人にとっての重大な障害にはならなさそうだった点が挙げられます。敵の実働部隊にも主人公と同レベルの刺客がいれば、また盛り上がったと思うのですが。 しかし驚くのはNetflixの機動力で、全米で初登場No.1を獲った映画が、その翌週には日本で配信されるという常識的にありえないリリーススピード。劇場公開で一次的に稼ぎ、DVDやインターネット配信は二次使用という従来のコンテンツビジネスのあり方を根本的に変え、劇場公開とインターネット配信を同一のステータスに持っていこうとする彼らの姿勢が映画というものをどう変えるのかには、今後も要注目なのです。 |
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