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タイトル名 |
火山高 |
レビュワー |
ザ・チャンバラさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2004-10-11 01:00:48 |
変更日時 |
2004-10-11 01:04:14 |
レビュー内容 |
マンガ(コミックではなくマンガ)の再現度という意味では、「マトリックス」を遥かに凌いでいると思います。「レボリューションズ」はこれから影響を受けたのではとすら思ったほどです。登場人物のキャラ立ちもよく、「これは立派なマンガですね(もちろんいい意味で)」と感じました。ただしお話の方がもう少しなんとかならなかったもんでしょうか。はっきり言って退屈です。主人公以外のザコキャラがわいわいやってるだけで、いっこうに話が前に進んで行かないわけですよ。舞台だってずーっと火山高だけなんだから、絵面にも飽きます。やっぱり主人公の力の出し惜しみが悪かったんでしょうね。普通のドラゴンボール的少年マンガなら、圧倒的なパワーで転校も早々に番長を倒す主人公→一躍学園のトップへ→教師五人衆の登場→主人公大苦戦→番長ら旧勢力の加勢&新必殺技のお披露目で勝利として、少なくとも山場を2つは準備するはずです。でもここでは主人公が戦わないもんだから、話に芯がないままダラダラとラストまで行ってしまい、「冒頭では教師を平気でふっ飛ばしてたじゃねぇか」と見ている側はツッコミ続けるハメになるわけです。あと、主人公のポテンシャルがハッキリしないのも悪かったと思います。バトルものの少年マンガではキャラのポテンシャルってかなり重要なんですよ。こいつはだいたいこのくらいの力を持ってて、あのキャラには勝てるけどこのキャラには勝てないという序列は、ある意味マンガの命です。「天津飯よりクリリンの方が強いはずだ」とか「クーラが悟空と互角に戦えるのはおかしい」などと子供が揉めることからも、キャラのポテンシャルがいかに大事かがわかります。で、フリーザを代表としてパワーを隠してたキャラってのは、いざその力を見せると圧倒的に強いってのも少年マンガの定石です。しかしこの主人公、パワーを隠してたわりにラストのバトルでは苦戦しまくり。これが肩透かしになったんだと思います。だから前半で戦っとけばよかったのに。そうすれば後半も俄然盛り上がったんですよ。点数に関しては、これは作られたこと自体に意義のある映画だと思うので7点を献上します。 |
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