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タイトル名 |
エグゼクティブ・デシジョン |
レビュワー |
ザ・チャンバラさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2009-12-19 18:35:55 |
変更日時 |
2009-12-19 18:35:55 |
レビュー内容 |
毒ガステロを題材としていること、潜入早々にメインの部隊が壊滅、生き残った部隊も本部と音信不通となってしまい、敵を倒すことと軍による爆撃作戦の回避を同時にせねばならなくなるという展開は同時期の「ザ・ロック」と酷似していますが、あちらが怒涛のアクションで押し切った力技の作品であれば、こちらは見せ場が少なくとも呆れるぐらいに仕掛けを盛り込んだ巧妙な作品です。これだけ見せ場のないアクション映画も珍しいのですが、それでも退屈することなく、長い上映時間の間に緊張感をきちんと維持できているのですから大したものです。また、実戦経験ゼロのアナリスト役がハマっていたカート・ラッセルの芸の幅の広さにも感心します。同時期には「エスケープ・フロム・LA」にて文明を滅ぼす究極のアウトローを演じ、本作の後には「ソルジャー」にて戦争しか知らない人間兵器を演じた人物でありながら、グラント博士役にも違和感なくハマってしまうカメレオンぶりはもっと評価されてもいいような気がします。一方、どの映画に出てもセガールであり続けるスティーブン・セガールについては、その固定されたイメージを逆手にとってサプライズを作っていて、セガールの良い使い方を実践しているように思います。「後は頼んだぞ!」と叫んでハッチを閉める場面はなにげにかっこよく、私生活でも実践したくなるほど。セガールが出ていなければここまで注目されることもなく、通は知ってる地味なアクションで終わっていたことでしょう。なお、劇場版ポスターやDVDのジャケットにセガールの顔がデカデカと入っているのは日本版のみで、国際版はカート・ラッセルの顔だけのようです。なるほどジャケットをよく見ると、カート・ラッセルのイラストはちゃんと描かれてるのに、セガールの顔は中学校の美術部が描いたような雑な仕上がりです。 |
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