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レザボア・ドッグス - ザ・チャンバラさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 レザボア・ドッグス
レビュワー ザ・チャンバラさん
点数 8点
投稿日時 2014-01-08 01:00:38
変更日時 2014-01-08 01:00:38
レビュー内容
延々と続く音楽談義に続き、中年のおっさん達がぞろぞろと歩く様を恐ろしい程かっこよく捉えたタイトルバック、そして、肝心の強盗場面はまるまる端折られ、本編の舞台にいきなりジャンプするという奇抜な構成。現在の目で見れば当たり前に感じられることも、製作当時においてはすべてが斬新でした。本作の軸となっているのは70年代風のクライムサスペンスなのですが、そこにスプラッタ映画並みの強烈なバイオレンスとユーモア溢れるセリフ回し、そしてセンスの良い音楽など多くの要素を絡めることで、独特の味わいを出しています。タランティーノは本作でとにかくいろんなことをやっているのですが、それら雑多な要素を闇鍋状態にすることなく、ひとつの作品としてまとめてみせたという点が、彼の天才たる所以です。。。
本作が公開された時期は、私が映画を意識しはじめた頃でした。そのため、本作に対する世間の反応もギリギリ覚えているのですが、公開当時、本作はその暴力性のみがクローズアップされていたという記憶があります。構成の奇抜さや、独特のセリフ回し、洗練された楽曲センス等が評価されるのは94年の『パルプ・フィクション』からであり、本作については、新人監督が低予算・ノースターで作り上げた物凄いバイオレンス映画という認識にとどまっていたと思います。実際、本作に賞を与えたのは世界中でゆうばり国際ファンタスティック映画祭のみであり(これを恩義と感じたタランティーノは、後に『キル・ビル』で夕張の名を冠したキャラクターを登場させています)、この時点でタランティーノの真の実力を認識できていた人はごく僅かでした。まさに、当時としては規格外の傑作だったというわけです。
ザ・チャンバラ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2018-07-30IT イット “それ”が見えたら、終わり。55.58点
2018-07-17オールウェイズ46.46点
2018-07-09黒い家(1999)74.31点
2018-07-09ストリート・オブ・ファイヤー47.39点
2018-07-04復讐するは我にあり76.67点
2018-06-26愛と死の間で34.85点
2018-06-26スイッチバック46.00点
2018-06-22ゴースト/ニューヨークの幻87.02点
2018-06-22ビバリーヒルズ・コップ266.23点
2018-06-18危険な情事76.47点
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