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タイトル名 |
クジラの島の少女 |
レビュワー |
とらやさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-01-27 22:17:27 |
変更日時 |
2011-01-27 22:34:15 |
レビュー内容 |
自らも先祖から受け継いできたマオリの血や伝統の継承に危機感を感じる祖父と、男が受け継いでいかなければならない一族の長の家系に生まれた一人の少女。この祖父と孫の関係を軸にした家族愛や、時代と共に生活様式などは変わろうとも海と共に生きてきたマオリの人々の変わらぬ誇りや海への思いが伝わってくる作品です。
変化を頑なに拒み続ける祖父。冒頭の息子との口論もそんな祖父の価値観がよく現れています。一方、少女は自分なりに新たなマオリの進むべき道をしっかりと考えている。そんな彼女の思いが溢れる学芸会でスピーチする姿が感動的でした。(映画としてこのスピーチはおじいちゃんに聞いてもらいたかった…)
2人ともマオリである事が何よりの誇りであることに変わりはなく、そんな二人の思いが近付いていく終盤の展開も程よいファンタジーの挿入も良かったと思うし、マオリの伝統と未来が表現されたラストシーンの祖父と孫娘の姿も希望が感じられるとてもいい作品の締めくくり方でした。 |
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