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タイトル名 |
ジョゼと虎と魚たち(2003) |
レビュワー |
wunderlichさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2005-08-28 20:49:38 |
変更日時 |
2005-08-28 20:49:38 |
レビュー内容 |
ジョゼの魅力は、切にその傍若無人なまでの思考の飛躍にある。恒夫はジョゼの突飛な言動を面白いと感じ、振り回されることに喜びを感じていたのだろう。それはよく分かる。そして、そういった魅力が時とともに色あせていってしまうということは、もっとよく分かる。魅力と現実の比重が逆転したときに、物事は終わらざるを得ないのだ。これはとっても辛い。自分でどうこうできる部分ではないから。もし、自分でどうこうできるとしたら、それは形式的・表面的にでしかなく、つまりは自分をごまかしながら言い聞かせているだけのことだ。もしろん、そういった言い聞かせのテクニックがこの世界を駆動しているのも事実だとは思うが。だから、この映画はリアリティをもって僕に語りかけてきた。 |
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