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タイトル名 |
ゼイリブ |
レビュワー |
合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-08-11 18:39:24 |
変更日時 |
2004-08-11 18:39:24 |
レビュー内容 |
子供の頃妄想していたこと。この世は全てまやかしで、見えること聞こえること触れるものも全て、それを感じてこの世は確かに存在すると錯覚させているんじゃないかと。何でそんなことを妄想したかは分かりませんが、そんな妄想を持っていた子供だった私にとってはまさにツボだったことはご理解いただけるかと。見えないことが真実という歌でよくありそうなテーマで語られるのはTVや雑誌や広告などで造られた消費社会への風刺、なんだけど哀しいことにそれがアメリカのGDP(当時の言い方ならGNPかな)を押し上げているから、おかしいなあと思いつつも正面切って批判することは難しい。こんなことができるのはB級とマイケル・ムーアくらいだよね。「デス・レース2000」もそうだけどB級の名作といわれる映画ってアメリカや世の中の真実をえぐるような内容が多いから見応えある。ただいくら批判してみせたとしても、結局はアメリカという巨大な消費システムの中でないと生きていけない。ジョン・カーペンターもそれは自覚しているようで、中盤の殴り合いは主演のロディ何とかさんが元プロレスラーってこともあって後半はプロレスと化していたけど、もうちょっとあっさりさせてもいいのにプロレスに興味がないとホント苦痛ですよね。あれも監督が観客に服従を強いているような感じなんだけど、今まで書いて思ったけど案外「クソ」がつくほど長くしたのはメディアが民衆に服従を強いていることを実感させるための演出手法だったようにも思えます。それにまんまと乗せられて私も長いなあ・・・と思ったわけですが。とにかくそんな訳で、ラストは女の驚く顔で終わらせたのもその先は決してハッピーな未来が待っている訳ではない、消費文化になれきった人間はこの先どうなるか予測がつかない(つくんだけどやっぱり悲観的になりそう)からじゃないかと思うんですよ。 |
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