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タイトル名 |
アウトロー(2012) |
レビュワー |
田吾作さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2016-07-27 11:23:38 |
変更日時 |
2016-07-27 11:41:29 |
レビュー内容 |
冒頭の犯行シーンから、元軍人スナイパーの逮捕、そして意味不明の「ジャック・リーチャー」を呼べ……と、導入からのサスペンス演出には見事に引き込まれた。 原作未読だが、最初から犯人を明かしながら、その企てを女性弁護士と主人公が協力しながら解き明かしていく王道のサスペンスに、無敵ともいえる主人公の素手でのアクションが加わり独自の世界観を確立している。 トム・クルーズもイーサン・ハントとは違うキャラクターづくりに成功しており、役者としての幅の広さをまた一つ披露した作品になった。 そしてヒロイン役の女性弁護士、特徴的な顔立ちでどこかで見た顔……と思っていたら「ゴーンガール」の妻役だったことを思い出したが、芯が強く、知的で魅力的なキャラクターを演じている。 捜査当局に内通者がいる展開も、最後まで上手にミスリードしたところは原作の秀逸さにもよるのだろう。 ありがちなラブシーンも排除し、ジャック・リーチャーというキャラクター一本で押し通す硬派な作りだが、掘り出し物の上質なサスペンスアクションに仕上がっている。 ただ一点、ありふれた邦題は興行的には損をしたと思う。今年続編が公開されるが、毛色の違うキャラクターで複数のシリーズをこなすトム・クルーズははやり稀代の千両役者なのだろう。 |
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