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MOTHER マザー(2004) - タコ太(ぺいぺい)さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 MOTHER マザー(2004)
レビュワー タコ太(ぺいぺい)さん
点数 7点
投稿日時 2010-07-31 12:44:06
変更日時 2010-07-31 12:45:37
レビュー内容
冒頭の少年の死のシーン、ヒロインが囁かれる「恐い子たちに気をつけて」という少女の台詞、話の展開としてはなかなかに惹かれるものがあります。
ただ、ヒロインの行動があまりに短絡的に映ってしまう。展開を早めるために無理無理行動しているみたいな。まぁ、最後まで見れば、そして好意的に受け取れば、子どもたちの亡霊(=恐い子たち)に取り憑かれたが故の行動と見做せないこともありませんが…。

ストーリーとしては比較的シンプル。
第二次世界大戦の戦争孤児300人が引き取られた孤児院。たった2人の医師では力及ばず、多くの幼い命が失われていった。戦後も孤児院は運営されたが、子どもたちの亡霊はその場を彷徨い続け、時として「遊び相手」を自分たちの世界に引き込んでいた。
老朽化した孤児院の整備のため入所児童たちは施設を離れるが、当面の施設管理のため住み込みの掃除婦アンナが雇われる。そして、素肌に虐待の跡を残す彼女もまた家庭には恵まれず、ついには望まない妊娠までしていたのだ。
孤児院での生活の初日から、好奇心旺盛な彼女は「恐い子たち」の痕跡を追うが、母の愛を求める亡霊たちにとって、彼女こそ待ち望んでいた「母」であった。
いつしかアンナは、亡霊たちが築き上げていた白い世界に招き入れられ、「子どもたち」の永遠の「母」となっていった。

だいぶ端折るとこんな感じではないかと思いますが、なにせ駆け足で展開するのでいささか説明不足。折角の美しい映像が、十分な余韻も残せないまま過ぎ去って行く感じです。
オマケの7点献上ですけれど、ほんの少しのアレンジでもっと魅力的な作品になるんじゃないかなぁ?ちょっと勿体ない感じがします。
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