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タイトル名 |
さよならの朝に約束の花をかざろう |
レビュワー |
タコ太(ぺいぺい)さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2024-08-25 21:24:49 |
変更日時 |
2024-08-25 21:24:49 |
レビュー内容 |
美しい映像、解りやすい物語の流れ、設定や世界観自体は決して目新しいものとは思えませんが、超長寿の民と普通の人間の間に生まれた愛の変遷という切り口で語られるラブストーリーには惹かれるものがありました。
ただ、願わくばもう少し「愛」そのものを掘り下げて欲しかった。観客に委ねる部分があっても良いとは思うのだけれど、マキアとエリアルの間に生まれた感情について、もう少しだけ饒舌に語って欲しかったと思えてしまいました。説明口調ではない深い感情表現と言いますか。何かしら消化不良感が残ってしまった感じです。
マキアを筆頭に各キャラクターが必要以上に子どもじみているというのも原因かもしれません。イオルフの民は外見の成長は止まっても心の成長は止まらないのでは?結構な年月を経ているにも関わらず心は子どものままのような。少なくとも感情移入は難しかったです。
そして終盤。置き去りにされたメドメルと乳母の運命が悲し過ぎます。レイリアはあのままで良かったのですか?それまでの流れからしても、決してそうは思えません。
更にエンディング。レナトに乗ったマキアとレイリアが空の彼方に消えて行く。そこまでで良かったように思えてなりません。蛇足とは言いませんが、余韻を打ち消してしまいかねない後日談でした。生き残ったイオルフの民と一頭のレナトがイオルフの里で平穏を取り戻している光景をバックにエンドロールが流れるだけで良かったような気がします。
美しく感動的な一本だけに、あと一歩の物足りなさを感じてしまった作品でした。 |
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