|
タイトル名 |
十二人の怒れる男(1957) |
レビュワー |
夏目さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2004-06-12 12:48:41 |
変更日時 |
2004-08-31 10:38:35 |
レビュー内容 |
確かに見応えはあった。これだけのセットでここまで引き付けるものを作るのはホントに凄いことだと思う。でも、俺はこの映画が好きか嫌いかと聞かれたら嫌いだと答える。 ヘンリーフォンダの推論には賛同できないから。
例えば、ベッドに入る時にメガネをかける人はいないと彼は言っていた。 だが、彼女(証言者)は息子が父親を殺すところを見たと証言した。 ならば、彼女がベッドのすぐ横にメガネを置いていて、罵声が聞こえた瞬間とっさにメガネを取ってかけて、その現場を見たという一つの推論も成り立ちはしないのだろうか? 死刑になるかならないかの重要な裁判で、嘘をつけば自分も罰せられるという証言者の状況も考れば、むしろ後者の推論の方が可能性は高いはずなんだが…。
他にも、いろいろと気になる推論があったけど、腑に落ちない推論が多かった。 まあ、結局は陪審員の人たちはその現場にいたわけじゃないから、真実は誰にもわからないわけであって…。 だから、この陪審員制というのはかなり危うい制度だなってのが率直な感想だなぁ。 |
|
夏目 さんの 最近のクチコミ・感想
十二人の怒れる男(1957)のレビュー一覧を見る
|