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タイトル名 |
交渉人 真下正義 |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2006-10-15 17:29:40 |
変更日時 |
2010-07-31 22:34:05 |
レビュー内容 |
美しい空撮の夜景や、繁華街のネオンが車窓へ映り込むアングルのシャープさ、コンサートホールや管制室のスケール感、背景を行き交う膨大なエキストラなど、シネスコを効果的に使った奥行きのある画面処理が見事。ギャラリーを排除し、消去法的に画面を作っていく「テレビ的」貧弱さに比べ、撮影困難な都内実景と群集シーンを背景に検問・現場検証・特殊急襲部隊を派手に展開させるといった映画ならではのスケールに対する志向がうかがわれて好ましい。(最新作『踊る大捜査線3』でも、この物量志向は一貫している。)都内に展開する軍隊の図などは、押井守作品の豪勢な実写化といえなくもない。交渉のかけひきやら問答内容などは所詮、非映画的要素だという割切りが良い。そして、管制室内の人物を捉えていくステディカムの動きや、寺島進が地下鉄駅ホームの奥から手前まで一気に疾走してくる縦のアクションや、改札を強行突破するショットの活劇感覚などは非常に充実している。 |
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